夕刻のセシリア都にて
一人の少年は、大切なものを無くしたとき、悲しみに明け暮れる。 午後8時20分、いよいよ夜が近い大都会で一人佇みながら、やり場のない悲しみを必死で押さえ込む。 手を伸ばせば星に手が届きそうなほど高い塔の横を1羽の巨鳥が滑空していくそのとき、彼は何を想像していたのだろうか。 また、その鳥はどんな思いで空を滑っていくのか。 それは、美しくも切ない、空を飛ぶ者にしか感じることはない物語。
■